江戸明治和本諸礼大学早印本田島養元作跋隠浪子序自寛斎画稀書往来物判型大本冊縦粍作者田島養元泥尾池竜昆明淵作跋隠浪子序自寛斎画年代等江戸後期文政頃刊名古屋昆明淵著者蔵板永楽屋東四 メールが迷惑メールフォルダに入ってしまう可能性があります。特に、重要なご連絡がそちらに振り分けられることがございますので、迷惑メールフォルダの確認をお願いいたします。見逃しを防ぐためにも、定期的にチェックしていただけますと助かります。
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●江戸明治和本●諸礼大学(早印本)田島養元作・跋 隠浪子序 自寛斎画 稀書往来物
【判型】大本1冊。縦258粍。
【作者】田島養元(泥尾・池竜・昆明淵)作・跋。隠浪子序。自寛斎画。
【年代等】江戸後期(文政頃)刊。[名古屋]昆明淵(著者)蔵板、永楽屋東四郎(東壁堂)売出。
【備考】分類「往来物」。『諸礼大学』は、享和3年『礼道階梯』([名古屋]風月堂孫助板)の改題・改編本で、底本は『礼道階梯』の版下をほぼ流用した初期の改題本(隠浪子序)で、後期の改題本(高井蘭山序)とは口絵などが全く異なる。また、『礼道階梯』の本文首題は前半を「食礼楷梯」、後半を「礼道階梯」とするが、改題にあたっていずれも「諸礼大学」に統一してある。前半部は、冒頭に「大概食礼のはしがゝりを物語申候ゆへ御聞候へ」とあるように、読者に話しかけるような口調で食礼(客方礼法)のあらましを平易に説く。特に「忌み箸(嫌い箸)」など食事の禁忌についての記事が多い。ただしこの前半部は、三浦久之丞(ヒサノジョウ)(庚妥(ツグヤス))作、享保8年刊『便用謡』のうち、8歳以後の諸礼躾方を説いた「躾之端」を丸々引用したものである。また、後半部は、「一、皆人のよるべき者を道といふ。道をはなれていづこにか往来(ユキキ)あらんや。其道の六草の芸の初なる、先、礼道ををしふべし…」と筆を起こして、礼の大意や給仕方礼法、起居進退、請け取り渡し、進物積み方などの作法全般を説き、特に孝養について言及するのが特徴。礼の理念として「礼は謙遜・辞譲とて皆へり下る事ながら、其の程々を知らざれば諂ふに似つ。威儀なくて慇懃尾籠に落ぬべし。また、ゐぎのみかちて和せざるは、傲惰(ゴウダ)の人に似たるぞや」と述べ、また、「礼儀の本は、おのが身をみづからひきく、人様を尊ぶこそは大意なれ」と諭すほか、物の授受に右手を使うことを説き、長い物・丸い物・四角い物の持ち方を始め基本的な動作について詳述する。なお、頭書に「諸礼之図式」「中国善行伝」を掲げ、前付に「五節句由来」等の記事を載せる。
★原装・題簽付・美本。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、16,500円】。
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